【解説】本実コンクリートの色ムラ・変色・ガサガサの原因|木材の成分・糖分・剥離剤・打設条件を徹底解説


① 赤黒くなる主な理由
本実の木材そのものの影響が大きいです。
- 型枠材の樹種・含水率
- 木材に含まれるタンニンや樹脂などの成分
- 型枠材の新旧
- 木材表面の状態
- 型枠に塗る剥離剤の種類・塗布量
- コンクリートの水分との反応
特に木材の成分がコンクリート表面に影響すると、茶色~赤褐色~黒褐色のような色ムラが出ることがあります。
また、同じ杉板でも木材によって成分や水分状態が違うため、板ごとに色が違って見えることがあります。
② 綺麗な本実になる理由
綺麗に仕上がるには、かなり多くの条件が揃う必要があります。
例えば、
型枠の状態
↓
木材の含水状態
↓
剥離剤
↓
コンクリートの配合
↓
打設方法
↓
締固め
↓
養生
これらがうまく噛み合うと、
- 木目が均一
- 色ムラが少ない
- 表面が緻密
- 気泡が少ない
という、非常に綺麗な本実打放しになります。
③ 表面がガサガサになる理由
これはコンクリートのペースト分が型枠面にうまく回っていないことが大きな原因です。
例えば、
- コンクリートの流動性が低い
- スランプ・配合の影響
- 締固め不足
- バイブレーターのかけ方
- 型枠内部への充填不良
- 型枠の吸水
- 木材表面の状態
- 打設速度
- 打継ぎ
- 鉄筋やセパレーター周辺での充填不良
などがあります。
特に本実型枠は凹凸があるので、普通の平滑な型枠よりコンクリートが隅々まで回りにくいという特徴があります。
その結果、表面のモルタル分が不足すると、骨材が露出してザラザラ・ガサガサした表面になりやすいです。
④ 「黒い=汚れ」とは限らない
ここは現場で説明するときに重要です。
本実コンクリートの黒っぽい部分は、単純な汚れではなく、
木材成分・水分・セメント・剥離剤・養生条件などが複合してできた色調
の場合があります。
そのため、単純に洗浄すれば元のコンクリート色に戻るとは限りません。
⑤ 本実は「同じように打設しても同じ色にならない」
これが本実打放しの難しいところです。
イメージとしては、
「コンクリートに木の模様を印刷している」
というより、
「木材とコンクリートを直接接触させて、化学的・物理的な影響を受けながら表情を作っている」
と考えたほうが近いです。
そのためと
「同じコンクリートを使えば、同じ色になる」
は限りません。
型枠材が違うだけでも、色・木目・艶・気泡・表面の緻密さが変わります。



